古文単語を効率的に暗記するには?おすすめの暗記法を紹介!

古文単語を効率的に暗記するには?おすすめの暗記法を紹介!

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作成日:

2024/05/20

更新日:

2025/10/17

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はじめに

古文単語の学習において、「意味が何個もあって全部は覚えられない」「単語テストでは答えられるけど文章に出てくると答えられない」といったお悩みをお持ちの生徒さんは多いのではないでしょうか。

そうしたお悩みを抱える生徒さんに効果的な学習方法をお伝えするため、本記事では、古文単語を覚えるためのコツやおすすめの単語帳、その使い方について解説いたします。ぜひ最後まで読んでいただき、指導にお役立ていただければ幸いです。

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みんなが苦手としている古文単語!

古文単語の学習において、多くの生徒が難しいと感じる理由はいくつか考えられます。

その中でも、多くの生徒さんがつまずきがちな3つのポイントについて紹介します。

1. 現代語と古文における語義が違うから

まず初めに、現代の日本語に音として残っていても、古文上では意味が違うというものが多く存在することが、生徒さんが古文単語の暗記において困惑する理由の一つになります。例えば、以下のような例が見られます。

  • 「かなし」:(古)可愛らしい、悲しい → (現)悲しい

  • 「罵る」:(古)大声で騒ぐ → (現)悪口を言う

また、「らうたし(可愛らしい)」のように、現代語には存在しない語も数多くあります。

この語義の違いが、理解の妨げになってしまうパターンは多くの古文初学者が陥るパターンです。

2. 一つの語が複数の意味を持つから

次に、一つの語が複数の意味を持っている「多義語」が多いのも古文単語の理解を難しくしている点の一つです。例を挙げると、「おろかなり」という語は、以下のように様々な意味で用いられます。

  • いい加減だ

  • 言い尽くせない

  • 愚かだ

この意味を取り違えてしまうと、せっかく単語の意味を覚えていても本番では誤答となってしまうので、しっかり押さえておきたいところです。

3. 同じ語でも、文脈によって正反対の意味を持つ場合があるから

多義語とは異なり、一つの言葉が全く逆の意味を持つ場合が多いことも、古文を読解する上での難しさの一つです。例えば、「いみじ」という語は、「並大抵のことではない」という語義のもとで良い意味でも悪い意味でも使われます。

解釈を間違えてしまうと文章の意味が大きく変わってしまうので、正反対の意味をもつ古文単語は単なる暗記だけではなく、「文脈」とともに覚えていく必要があるでしょう。

このように古文単語は、現代語との違いや多義性、文脈による意味の変化など、読解する上で複雑な要素を多く持っています。しかし、古文を読み解くためにはこれらの単語を着実に習得する必要があります。

ここからは、具体的にどれくらい覚える必要があるのか、どうやって学習すれば良いのかについてまとめていきます。

実際どれくらい覚えればいいのか?

はじめに述べた通り、古文の学習において語彙の習得は最も基本的で重要な要素です。そこで、どの程度の語彙数を目標にすべきかを知っておくと、学習を進める上で役に立つでしょう。

手元の単語帳を見ると、収録されている単語数は300〜500程度であることが一般的です。多くの英単語帳が1500語〜3000語を収録していることと比べると少なく感じられますね。また、古文では単語を現代語に訳せるかどうかが重要で、現代語を古文に訳す必要はありません。つまり、古文で最低限覚えるべき単語数は英語ほど多くはないのです。

では、実際にどれくらいの単語数を覚えればいいのでしょうか。習得すべき単語数の目安としては、以下のような指標が参考になります。

  • 共通テスト(理系の受験生なども含む):300語程度 

  • 国公立二次:学校によって差はありますが、多くても600語程度

  • 私立大学:500語程度

もちろん、これはあくまでも目安であり、単語数のみにとらわれるべきではありません。重要なのは、それぞれの単語の意味や用法を正しく理解し、実際の文章の中で適切に使いこなせるようになることです。

適切な目標設定と適切な教材を用いた指導により、着実に力を伸ばしていくことが可能になります。

よく使われているおすすめの単語帳について

では、具体的にどのような単語帳を使うべきなのでしょうか。

基本的には学校で配布されるなどして自分が既に持っているものを完璧にする方針で十分です。しかし、新たに単語帳や参考書を選びたい場合は、目標となるレベルや学習目的に合ったものを選ぶことが効果的な学習につながります。

ここでは特におすすめしたい単語帳を2冊ご紹介いたします。

1. 「新・ゴロゴ古文単語」(辻孝宗、スタディーカンパニー)

新・ゴロゴ古文単語

とても有名なものなので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。この単語帳の特長は、語呂合わせを用いて単語を覚えられる点にあります。語呂合わせを活用することで、楽しみながら単語を記憶することができます。特に、古文単語の学習を始めたばかりの生徒や、古文の対策に時間をかけられない人には非常におすすめの一冊です。

ただし、語呂合わせによる学習は、どうしても暗記要素が強くなってしまう傾向があります。単語の意味を深く理解したい場合や、古典を得点源としたい場合には、他の単語帳や参考書を使うことをおすすめします。

2. 「読んで見て聞いて覚える 重要古文単語315」(桐原書店)

読んで見て聞いて覚える 重要古文単語315

この単語帳の特長は、関連語も含めて収録語数が充実している点です。見出し語と関連語が315語ずつ、合計630語も収録されており、この一冊でかなりの範囲の古文単語をカバーしてくれます。

また、この単語帳には、慣用句や古典常識など、付録の情報も豊富に含まれています。単語の意味を理解するだけでなく、古典文学そのものへの理解を深めることができる点も、大きな魅力の一つです。

以上の2冊は、それぞれ特長の異なる単語帳ですが、いずれも古文単語の学習に効果的です。先ほども述べた通り、目標のレベルや目的、また自分の覚えやすさに合わせて、適切な単語帳を選ぶことが大切です。 

どうやって単語を覚えればいいのか?

古文単語を効果的に習得するためには、ただ単語帳を読むだけでなく、適切な学習方法を身につけることでより短期間で確実に覚えることができます。ここでは、古文単語を覚えるためのポイントをいくつかご紹介いたします。

1. 単語の雰囲気を掴む

  • その単語の漢字、ポジティブな意味、ネガティブな意味をそれぞれ押さえましょう。

  • 複数の意味を持つ単語については、まず語源を覚え、そこから派生した意味を押さえましょう。

2. 例文と一緒に文脈から覚える  

  • 単語の意味を覚えたら、実際にどのような文脈で使われるのかを確認しましょう。

  • 例文がついている単語帳を選ぶことで、より効果的な学習が可能になります(ここでは内容が充実した単語帳を選ぶことがおすすめです)。

3. 復習を欠かさない

  • 一度覚えた単語を定着させるためには、復習が欠かせません。

  • 短期記憶から長期記憶への転換を図るために、一定の期間(三日後、一週間後など)を空けて復習するといいでしょう。

→10語ずつくらいに分けて覚えて、30語など1セクション毎にまとめて復習するのも効果的です。復習の際は、単語の意味だけでなく、例文を通して使い方も再確認しましょう。

4. 問題演習に取り組む

  • 覚えた単語がどれくらい定着しているか測るために、自分で単語帳を見ながら紙に書いてテストしてみましょう。

  • 学校で行われる単語テスト、定期テストを復習しましょう。

以上のように、単に単語帳を繰り返し読むだけよりも、「暗記(インプット)→問題演習(アウトプット)→復習」のように、古文単語を覚えるためにさまざまな工夫を加えた方が学習の効率が上がります。

古文単語の習得は、古文を読み解くための基礎力を養う上で欠かせません。意味の理解、例文の活用、復習、問題演習など、効果的な学習方法を身につけ、着実に語彙力を高めていくことで、古文の世界により深く触れることができるでしょう。

Dr.okkeなら古文単語が効果的に暗記できる!

テスト作成ツール Dr.Okke(ドクターオッケ)

古文単語の習得において、暗記は欠かせません。その過程では問題演習などのアウトプットが必須ですが、古文単語は演習量の確保が難しく、自分が覚えていない単語を確認することが難しいという問題もあります。そこで、効果的な新しいアウトプットのツールの一つとして、「Dr.okke」をご紹介いたします。

「Dr.okke」は、オンラインのテスト作成ツールです。このツールの最大の特徴は、簡単にテストを作成できる点にあります。基礎レベルから応用レベルまで、目的に応じたテストをわずか1分で作成することができます。

また、「Dr.okke」ではランダムに問題が出題されるため、並びが決まってしまっている市販の単語帳を使うよりも効率的で効果的な学習が可能です。単語帳を繰り返し見るのではなく、毎回ランダムに異なる問題を解くことで、自分が覚えていない単語をあぶり出すことができ、真の実力の定着を図ることができます。

古文の範囲

↑自分で出題範囲、難易度、問題数の設定ができます

制限時間の設定画面

↑制限時間を設けることでテストとしての緊張感も生まれます

さらに、「Dr.okke」には到達度機能が備わっており、学習の進捗状況を手軽に一目で把握することができ、また、覚えられていない単語のみのテストもすぐに配信できます。過去のテストのデータも自動で蓄積されていくので、保護者様への共有も簡単にできます。

到達度が可視化された画面

↑それぞれの生徒に対して科目・単元ごとの到達度を確認できる

加えて、「Dr.okke」には、規定の点数に達しなかった場合、「再テスト」を自動で配信する機能も搭載されています。集中的に学習することで、効率的に知識を定着させることが可能です。

中でもDr.okkeの「古文単語」コンテンツが先生方にご好評をいただいている点として、「誤答の選択肢が手作りでひっかかりやすい」「複数の意味も問うている」「覚えやすくなるワンポイント解説付きのPDF教材」などがあります。

誤答は手作り

↑誤答は全て手作りで、複数の意味を問うこともできるため、古文単語を確実に定着できる

塾の教材として配布可能

↑解説用のPDF教材も用意してあるので、現代の意味との違いや漢字など、背景から納得した上で単語を覚えられる

現在、無料トライアルも実施中です。「Dr.okke」にご興味のある方はこちらのリンクからお問合せください。

「Dr.okke」を活用することで、生徒さんは自分のペースで古文単語の学習を進めることができます。また、教員の側も、生徒さんの理解度に合わせた個別最適な課題を設定することが可能になります。

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まとめ

古文単語の学習は、どうしても暗記科目であるという側面を持っています。しかし、単語帳を単に丸暗記しようとするだけでは、十分な効果を得ることは難しいでしょう。大切なのは、暗記と理解を両立させることです。

単語の意味を正確に把握し、文脈に応じて適切に使い分けられるようになることが、古文単語習得の目標だと言えます。そのためには、単語帳を活用した反復学習と、問題演習による実践的な理解を併せて行うことが重要です。

また、「Dr.okke」のようなオンラインツールを活用することで、効率的かつ効果的な暗記学習が可能になります。知識の定着を図る上で、こうしたツールを適切に活用することは非常に有効な手段ではないでしょうか。

古文単語の習得は、一朝一夕になし得るものではありません。しかしながら、適切な学習方法を実践し、地道に努力を重ねることで、着実に力を伸ばしていくことができるはずです。

本記事がその参考になれば幸いです。

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執筆者

Dr.okke 編集部

Dr.okke 編集部

中高生の塾向けテスト演習ツール「Dr.okke」です。令和4年9月29日生まれのてんびん座。1分でテストを作れます。

先生方に役立つ情報を発信します。

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