英文解釈のおすすめ勉強法と参考書|注意すべきポイントと差がつく演習法!

英文解釈のおすすめ勉強法と参考書|注意すべきポイントと差がつく演習法!

英文解釈のおすすめ勉強法と参考書|注意すべきポイントと差がつく演習法!

作成日:

2025/07/18

更新日:

2025/11/25

ポスト

英語長文が読めない原因の多くはさまざまありますが、その中でも見落とされがちなのが「文構造が取れない」ことです。単語や文法を一通り学習していても、「この英文、なんとなくしか分からない…」という状態に陥る生徒は少なくありません。

そうした“英文を正しく読めていない”状態を克服するカギが「英文解釈」です。

ただし、英文解釈の力は、参考書を読んだだけではなかなか上がりません。文構造を自分でとってみる、正しく訳出してみる、といったアウトプットの場が必要です。
そしてその演習を、手軽に・反復できる形で実践できれば、生徒たちの理解と定着度は確実に変わってきます。

この記事では、英文解釈の勉強法やおすすめの参考書・問題集を紹介しつつ、演習によるアウトプットの重要性について解説します。
また、英文解釈の定着度を確認し、演習を通じて実力を高めるツールとして、先生方にご活用いただける「Dr.okke」もあわせてご紹介します。

① 英文解釈とは?なぜ必要なのか

「英文解釈」とは、英文の構造を正確に把握し、一文ずつ丁寧に読み解く力を育てる学習です。いわゆる「精読」の訓練です。
英文法の知識を前提として、それを駆使しながら、主語・動詞・目的語といった要素の関係や、修飾・被修飾の構造、関係詞のつながりなどを意識しながら読むことで、英文の“骨組み”を理解していきます。

この力は、単なる「和訳テクニック」にとどまらず、生徒の英語力全体に大きく影響します。
特に「英単語や文法の知識はあるのに、長文になると英文が正しく読めない」というケースも多いと思いますが、単語をつなぎ合わせて、文脈を頭で補足して読んでいるだけで、一文ずつの構造を正しく理解して読めていない場合が多いです。長文を早く読むには、一文ずつを正しく読み解けることが土台となります。ここをおろそかにしては、いつまで経っても長文問題を得点できるようにはなりません。

たとえば、次のような一文を考えてみましょう。

I told my friend that I saw yesterday to call me.

使われている単語は中学英語レベルですが、構造をきちんと理解できていないと「昨日私が見たことを友達に言った。」などと誤読してしまいがちです。
正しくは、“that I saw yesterday” の that は関係代名詞で、“my friend” を修飾しており、tell 人 to do が文の骨格となり、「昨日会った友人に、私に電話するよう言った。」という意味になります。
このように、一文を正しく読み取る力(精読力)がなければ、長文の途中で、文章の意味を取り違えてしまい、何が書いているのかわからなくなる可能性があります。

英文解釈の勉強は、「文法を知っていてなんとなく読める」から「根拠を持って読める」へと、生徒の読解力を一段階引き上げるための基盤です。
大学入試の長文問題においても、こうした構文の理解が、選択肢を正しく選ぶ力や、記述問題における論理的な回答に直結します。

② 英文解釈の効果的な勉強法

英文解釈の力を伸ばすには、インプットとアウトプットの両輪が欠かせません。
構文の知識や構造の取り方を「理解する」インプットと、それを用いて実際に英文を自力で「読み解く」アウトプットのバランスが大切です。

特に注意したいのは、参考書の解答や解説を読んで、「なんとなく合ってたからOK」や「解答の和訳や解説を読んでなんとなくわかった」となってしまう状態です。
英文解釈は、自分の手で構造を取り、正しく訳せるようになることで初めて理解が定着します。

たとえば、次のような学習プロセスが有効です。

✅ 解釈学習の基本ステップ

  1. 文構造の把握
    文の主語・動詞・目的語、修飾語の関係を可視化する

  2. 文法・構文の確認
    準動詞(不定詞・動名詞・分詞)、関係詞、接続詞、倒置などの構文を確認し、「なぜそう考えるのか」という解釈の根拠を明確にする

  3. 訳出してみる
    構造に沿って単語の意味をただ並べるだけでなく、文全体の論理に沿った、意味が成り立つ日本語訳を自力で考える

  4. 模範解答との照合・解説の精読
    自分の解釈と模範の違いを比較し、解説などをもとに、どこで解釈を誤ったかを分析する

  5. 反復演習・音読
    同じ文に何度か取り組み、文構造を“感覚的に”捉えられるまで繰り返す

こうしたステップを踏むことで、構文の理解が「知識」から「技能」へと転換されていきます。地道ですが、これを繰り返すことで「文を見て、パッと構造や意味をとる力」が鍛えられて、速読力も身についていきます。

また、英文解釈については、参考書や演習素材の選び方も重要です。難解な構文ばかりに取り組むよりも、基本的な構造の文を繰り返し解釈する方が効果的であることも多く、習熟度や目的に応じて段階的な設計が求められます。

さらに、アウトプットの質を高めるためには、解説の質も欠かせません。単に正解の構文や訳文を提示するだけでなく、思考プロセスが言語化され、構文のポイントや誤読しやすい箇所が丁寧に示してあることで、生徒の「読めたつもり」を防ぐことができます。

③ 英文解釈のおすすめ参考書・問題集(レベル別)

上でも述べた通り、英文解釈の力を育てるには、段階的な教材・参考書選びが極めて重要です。

ここでは、生徒の習熟度に応じた参考書・問題集を、以下の3段階に分けてご紹介します。どれも解説が詳しく丁寧でおすすめです。

必ずしも全てのレベルをこなしていく必要はなく、志望校のレベルに応じて、「英語の長文を読みこなすために、一文ずつ丁寧に読み解く力を鍛える」という英文解釈の目的が達成されたら、実践的な長文の演習に移り、多読していきましょう。(ときどき、英文解釈の勉強にハマってしまい、精読はできるが多読が足りておらず、共通テストや二次試験の長文問題で苦労してしまう人もいるので、注意しましょう!)

🔰 基礎レベル(高校初級〜共通テスト向け)

大学入試 肘井学の 読解のための英文法が面白いほどわかる本 必修編

スタサプの肘井先生の著書です。英文法を一通り学ぶと取り組める、構文把握の入門書です。短い1文を通じて、解釈のコツを丁寧に学べます。例えば名詞句(節)、形容詞句(節)、副詞句(節)をカタマリで捉えるコツや、ing系の識別など、英文法の学習では扱われないものの、英文読解の基盤となるポイントを効率よく学んでいくことができ、英文法の知識が横糸で繋がっていきます。例題・演習問題・発展問題に分かれており、アウトプットしながら進めていけるので、理解しているかをチェックしやすいのもポイントです。

「難関大編」も下の発展レベルのセクションで取り上げていますが、レベルの差が少しあるので、直接進むのが難しい場合は、標準レベルの参考書を挟むのが良いかと思います。

大学入試 Basic Lecture 動画でわかる英文法[読解入門編]

YouTubeのチャンネル「PHOTOGLISH」でもお馴染みの、岡崎先生による著書です。「必修文法編」もあるので、文法知識があやふやな人はそちらから取り組むと良いと思います。この本のポイントはなんといっても薄いことで、英文解釈の土台となる基礎知識を、さっと学べます。また、思考プロセスがしっかりと言語化されており、さらに動画でも学べるようになっています。演習問題もあるので、定着させながら進めることができます。

次のレベルとして「読解基礎編」もあり、そちらにスムーズに進むことができます。(下の標準レベルのセクションで紹介しています)

英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式

西きょうじ先生の著書で、1文ずつ英文を正しく読んでいく作法が身につく本です。演習ではなく講義スタイルの本で、語り口調の読みやすい本文となっています。正解ありきではなく、あくまでも英文を前から読んでいったときにどのように考えて読むか、という視点で解説がなされており、実践的な思考プロセスがわかりやすいのが大きなおすすめポイントです。図解はあまりなく、文章で解説されていますが、YouTubeで西先生ご自身が解説されているので、動画解説も活用しながら学べます。講義中心の参考書ですが、例文を自分で構造をとりながら正しく訳せるようになるまで演習しましょう。

西先生の著書としては「ポレポレ」も有名で、下の発展レベルのセクションで取り上げていますが、レベルの差が少しあるので、直接進むのが難しい場合は、標準レベルの参考書を挟むのが良いかと思います。

大学受験スーパーゼミ 徹底攻略 入門英文解釈の技術70

ここまでは、1文ずつを取り扱う参考書でしたが、これは、70個のパラグラフの和訳を通じて、実践的な英文解釈力を身につけられる参考書です。テーマは基礎的な内容ですが、1パラグラフに2つ以上の英文が含まれていることも多く、文脈を踏まえた和訳の練習にもなります。単語ごとに訳が振られており、また並列関係などの構造も視覚的に理解できるようになっていて、わかりやすいです。最後に文法事項や単語の索引と、演習や復習にとても便利な白文がついている点も大きなポイントです。

また、この「英文解釈の技術」シリーズはレベル別に4つに分かれており、次のレベルに進みやすい点も魅力的です。(この入門70は簡単な方から2番目のレベルで、1つ前の「超入門編」もあります。よりレベルの高い2つの参考書も下のセクションで紹介します)

✍️ 標準レベル(共通テスト〜日東駒専・地方国公立向け)

大学入試 Basic Lecture 動画でわかる英文法 [読解基礎編]

YouTubeのチャンネル「PHOTOGLISH」でもお馴染みの、岡崎先生による著書です。上で紹介した通り、「必修文法編」や「読解入門編」もあるので、基礎知識があやふやな人はそちらから取り組むと、スムーズに学べると思います。前編に引き続き、薄くて取り組みやすいのがポイントで、問題も1文ずつなので、重要テーマをサクサク学ぶことができます。また、思考プロセスがしっかりと言語化されており、さらに動画でも学べるようになっています。

大学受験のための 英文熟考 上

竹岡先生の著書で、上下巻で構成されているシリーズです。この上巻については、このあと紹介する「入門英文問題精講」と同じくらいのレベルですが、主に準動詞、関係詞、接続詞という基礎分野を扱っています(他の分野は下巻で扱われています)。基本的に1文ずつを和訳していく問題で、計70問あります。1文に対して見開き2ページを使って詳しく解説されていて、解答の和訳に、補足として「この訳でもOK」「この訳だとダメ」などの記載もあり、自力で進めやすいのがポイントです。

大学入試問題集 関正生の英文解釈ポラリス[1 標準~応用レベル]

スタサプの関先生の著書です。名詞句(節)、形容詞句(節)、副詞句(節)の説明から始まり、参考書で手薄になりがちであるものの和訳問題で意外と鍵を握る名詞構文についても20ページ超割かれているなど、かゆいところにしっかり手が届く構成となっています。テーマに沿ったオリジナルの短文が散りばめられており、ポイントがわかりやすく進めやすいです。テーマ3の「文型」あたりくらいから問題も難しくなってくるので、1冊目にとして使えるかどうかは人を選ぶと思います。

入門英文問題精講

こちらも竹岡先生の著書です。先ほど紹介した「英文熟考 上」と同じくらいのレベルですが、こちらでは1冊で重要分野が一通りカバーされています。また、問題は72問で、1パラグラフあたり1〜3文から構成されます。入門と書いてありますが、英文は標準レベルで、それなりに基礎力が必要なので注意しましょう。ただ、「なぜそう考えるのか」という部分が詳しく解説されており、独学であっても英文解釈の力をつけていくことができます。英単語についてはヒントが与えられていて、解釈の練習に集中できるのもポイントです。

次の参考書として「基礎英文問題精講」もありますが、著者の先生が異なっており、独立したものだと考えるのがおすすめです。

大学受験スーパーゼミ 徹底攻略 基礎英文解釈の技術100

これは、先ほど紹介した「入門英文解釈の技術70(入門70)」の続編にあたる参考書で、100個(+ 演習100問)のパラグラフを精読して、実践的な英文解釈力を身につけられる参考書です。基本的に、1パラグラフに2つ以上の英文が含まれていることも多く、またそれぞれの問題に演習問題がついているので、かなりの演習量を確保できます(ただし演習問題の解説は簡潔なものになっています)。このシリーズ共通のおすすめポイントとして、単語ごとに訳が振られており、また英文の構造も視覚的に理解できるようになっている点と、最後に文法事項や単語の索引と、演習や復習にとても便利な白文がついている点が挙げられます。

このあと紹介しますが、さらに次のレベルも用意されており、最難関大を目指す人には魅力的です。

基礎英文問題精講

新版でサイズアップした古典的名著です。この参考書のポイントはなんといっても演習量を積める点で、精読力を培う「構文編」で50個のパラグラフ、精読した上で代名詞の指す内容など文脈把握を問う「文脈編」で20問、実践的な「応用問題」で20問用意されています。応用問題では、文章も長くなり、問題についても和訳だけではなく、空所補充や内容一致問題などの小問も用意されているので、長文読解の回答力強化にも繋がります。

基礎と書いてありますが英文は標準レベルで、問題の文章も長く、解説のない文も多いので、自力で進めるにはある程度の土台が必要となります。その分、じっくりと取り組めば確実に実力が跳ね上がる参考書です。「構文編」のみ取り組むといったピンポイントな使い方もおすすめです。上でも触れた通り、「入門英文問題精講」とは独立したものだと考えましょう。

🧠 発展レベル(GMARCH〜旧帝大・早慶向け)

大学入試 肘井学の 読解のための英文法が面白いほどわかる本 難関大編

上で紹介した「必修編」の続編として、複雑な構文や、倒置・強調・省略など、難関大でよく問われるテーマを重点的に学ぶことのできる参考書です。必修編からはかなりレベルが上がるので、直接こちらに進めるかは人によると思います。各テーマについて、確認問題と応用問題がついていて、スムーズに実力を高め、定着させることができます。

問題数は62問ずつで、計124問ありますが、このレベルの英文解釈本としては珍しく、基本的に1文ずつの和訳問題となりますので、ピンポイントに重要テーマをサクサク学んでいくことができます。

大学受験のための 英文熟考 下

竹岡先生の著書で、上下巻で構成されているシリーズです。この下巻では、主に比較、仮定法、倒置・強調・省略という差がつきやすい発展分野を扱っています。上巻に引き続き、こちらも1-2文ずつを和訳していく問題(計71問)ですが、扱っている内容上、文が長くなり、上巻よりも難易度は上がります。こちらも解説は詳しく作られており、解答の和訳に、補足として「この訳でもOK」「この訳だとダメ」などの記載もあり、自力で進めやすいのがポイントです。

ポレポレ英文読解プロセス50

西きょうじ先生の著書で、上で紹介した「基本はここだ!」と同様に、正解ありきではなく、あくまでも英文を前から読んでいったときにどのように考えて読むかという視点で、語り口調で解説がなされており、思考プロセスがわかりやすい参考書です。本が薄く、全体で50問なので取り組みやすいのもポイントです。このレベルの英文解釈の参考書になると、内容が抽象的になり、パラグラフの前後が無いので、訳しても理解しづらいことも多いのですが、ポレポレでは本番の長文でどう問われたかも補足してあり、本文の内容も深めて学べます。ライオンマークがついた問題はかなり難易度が上がるので、まずはライオン無しだけで1周して、その後にライオンに取り組むのもおすすめです。

解説は文章中心ですが、YouTubeで西先生ご自身が解説されているので、動画解説も活用しながら学べます。

「英文解釈ポラリス2」(KADOKAWA)

東大や早慶を始めとする、1文〜2文程度の難しい解釈問題が題材となっている演習書です。オリジナルの英文も多く収録されています。問題文についての解説は簡潔ですが、並列関係などが図解されており、視覚的にわかるようになっています。また、強制倒置が起こるパターンや文型ごとの動詞の意味など、なかなか頭を整理できる機会がない横断テーマが整理されています。訳しにくい場合の自然な意訳のコツなども取り上げられており、かゆいところに手が届くようになっています。最後に白文がついているので、復習もしやすいです。

「英文解釈の技術100」(桐原書店)

これは、先ほど紹介した「基礎英文解釈の技術100(基礎100)」の続編にあたる参考書で、通称「無印100」と呼ばれています。同じ「100」ですが、こちらは難関大〜最難関大レベルに特化されており、単語の難しさも上がります。買い間違えないように注意しましょう。

100個(+ 演習100問)のパラグラフを精読して、確固たる英文解釈力を身につけられる参考書です。基本的に、1パラグラフに2つ以上の英文が含まれていることも多く、またそれぞれの問題に演習問題がついているので、かなりの演習量を確保できます(ただし演習問題の解説は簡潔なものになっています)。このシリーズ共通のおすすめポイントとして、単語ごとに訳が振られており、また英文の構造も視覚的に理解できるようになっている点と、最後に文法事項や単語の索引と、演習や復習にとても便利な白文がついている点が挙げられます。

英文解釈教室〈新装版〉

駿台に在籍されていた伊藤和夫先生による古典的名著です。テーマ別に構成されている点が特徴で、たとえばthat節というチャプターでは、thatのさまざまな使い方を網羅的に整理できるようになっています。レイアウトは白黒で、解説については、文章体で簡潔に書かれているので、ある程度の読解力が必要となりますが、目から鱗が落ちるような解説も多く、じっくり取り組むと確実に実力に繋がります。講義型の参考書で、本文中に例文が組み込まれている構成なので、演習や復習は少しやりづらいかもしれません。入門編や基礎編も用意されています。

大学入試 英文解釈クラシック: 論理を捉えて内容をつかむ

『幸福論』や『イソップ物語』などの、最高水準で模範的となる名高い名文が題材となっている点が大きなポイントです(これが「クラシック」の命名の由来です)。変に作られた文章とは異なり、さまざまなテーマが融合されて登場してくるのでとても実践的です。中くらいのまとまった長さの文章が取り上げられていますが、全文に解説があるので自力でも読み進められます。白黒のレイアウトですが、視覚的に修飾関係や並列関係がわかるようになっています。最後には「演習問題」が用意されていて、大学入試の過去問で演習を積むことができます。

英文読解の透視図

東大や京大をはじめとする最難関大で出題された英文が題材となっており、解説も簡潔なので、自力で進めるにはかなりの実力が必要となります。最難関大の受験生でも苦手としやすい、省略・倒置・強調などがテーマの半分くらいを占めており、最後の実力アップを保証してくれます。メインのChallenge問題は長文になっており、文脈を意識した和訳の練習もできます。下線部以外の文についても、簡潔ですがワンポイント解説がついてます。また、Challenge問題とは別に、そのテーマに沿った例題もいくつか用意されており、かなりの演習量を積むことができます。テーマごとに整理されているポイントがとても有益です。

上記のような解説の詳しい参考書を使って、英文構造の取り方についての理解を深めたあとは、それを初見の英文に対しても「使いこなせる知識」に変えていくステップが重要になります。

次章では、英文解釈におけるアウトプットの必要性と、定着を図るための具体的な演習方法について詳しくご紹介します。

テスト作成ツール Dr.okke(ドクターオッケ)英文解釈

④ 英文解釈はアウトプットが命!演習で定着させる方法

英文解釈の学習において、多くの生徒が陥りがちな状態は、「理解したつもり」で止まってしまうことです。
参考書を読んで、構文や文法の説明に“なんとなく”納得はしていても、いざ初見の英文に出会うと、その知識を活かせない――そんな場面を、指導の中で目にされた先生も多いのではないでしょうか。

さらに、正解の和訳を真っ先に読んで「なるほど、そういう意味か。惜しかったな」と納得して終わってしまい、まっさらな英文を頭から読んで構造を考えていくという大事な訓練がなされていないケースも少なくありません。
これでは単に「訳を読む学習」になっていて、「英文を自力で読み解く力」を育てる学習にはなっていない状態です。

たとえば、以下のような学習状況がよく見られます。

  • 関係詞や分詞構文は「単元ごとの知識としては理解」しているが、文を読んでいて節を見抜けない

  • 初見の英文で、構造に基づいた読解ができず、知っている単語を繋ぎ合わせたなんとなくの意味取りに流れてしまう

  • 前後の文脈から訳文は得られても、英文の構造そのものを説明できない

これらの状態に共通するのは、構文知識が「理解」にとどまり、自力での「運用」や「再現」まで至っていないことです。
だからこそ、参考書の学習の際には、演習によって「構造を自力で読み取る」「構文に基づいて意味が通るように訳す」といったアウトプットを行う機会を意識的に設ける必要があります。

英文解釈の演習を行う上では、思考プロセスが言語化・可視化されていて、誤読しやすいポイントが丁寧に解説されているような教材を選ぶと、「読めたつもり」から脱し、「根拠を持って読む」力を身につけることができ、学習効果は飛躍的に高まります。 

次章では、こうした要素を備えた英文解釈の演習ツール「Dr.okke」の内容と活用例をご紹介します。

テスト作成ツール Dr.okke(ドクターオッケ)英文解釈

⑤ 英文解釈の演習に使えるツール|Dr.okkeのご紹介

英文解釈の力を定着させるには、自分で「構文を見抜く」「訳してみる」といったアウトプットの機会を継続的に設ける必要があります。
しかし、授業や日々の学習の中で、構文演習の時間を十分に確保し、生徒ごとに適切な問題を用意して確認するのは、先生方にとって大きな負担となります。

そこでおすすめしたいのが、参考書と組み合わせて活用できるテスト演習ツール「Dr.okke(ドクターオッケ)」です。

Dr.okkeは、参考書で学んだ内容をもとに、英文解釈のテストをわずか1分で作成できる演習ツールです。(英文解釈のみならず、主要5教科+情報Iに対応済みです)

問題の出題から採点、解説の提示、分析までをすべて自動で行うことができるため、先生方の手間を大幅に削減しながら、生徒の理解を可視化・定着させることが可能です。

オンラインでもテストを実施でき、思考プロセスを丁寧に言語化した手作りの解説で疑問が残りません。(解説の一例↓)

英文解釈の解説

主な特長は以下の通りです:

  • ✅ 出題範囲・レベル・問題数・制限時間を自由に選んで、英文解釈のテスト演習を実施できる(全てオリジナル問題です)

  • ✅ 単元別出題/ランダム出題の両方に対応し、生徒さんの理解度や進度に合わせて調整可能

  • ✅ テスト実施後すぐに自動採点、手作りの丁寧な解説が即座に表示される

  • ✅ 誤答した問題のみを再出題する復習テストや、弱点に特化した演習にも対応

  • ✅ 結果は自動で先生に共有され、学習履歴や定着度を分析できる

  • ✅ 生徒ごとに自動でデータが蓄積されるので、保護者面談や指導計画にも活用可能

  • ✅ 導入費用無料。1名から利用開始可能で、使わない月は請求無し。現在、無料トライアル実施中


Dr.okkeは、生徒にとっては「英文解釈の勉強をスキマ時間で手軽に行える場」となり、先生にとっては「個別最適な指導と定着度チェックを支えるツール」として機能します。

参考書でのインプット→Dr.okkeでのアウトプット→分析→復習や再テストというサイクルを確立することで、英文解釈の力はより確実に、そして効率よく伸ばすことができます。

上で紹介したような参考書とのレベル対応表はこちらです(参考書は一例で、全てオリジナル問題ですので、あらゆる参考書との併用が可能です)。

Dr.okke英文解釈参考書対応表

すでに多くの学習塾で導入が進み、「理解度の可視化」「成績アップ」「満足度向上」の実例が続々と報告されています。

英文解釈の演習・定着にお悩みの先生方は、ぜひDr.okkeの活用をご検討ください。

👉 Dr.okkeの詳細・お問い合わせはこちらから

テスト作成ツール Dr.okke(ドクターオッケ)英文解釈

⑥ まとめ|英文解釈は演習で伸ばそう

英文解釈の勉強は、「文法を知っていてなんとなく読める」から「根拠を持って読める」へと、生徒の読解力を一段階引き上げるための基盤です。
精読を通じて、構文や文法の理解をじっくり深めることで、共通テストのような語数の多い長文の速読力や、複雑な長文の読解力を育てることができます。急がば回れです。

しかし、その力を本当に定着させるには、参考書によるインプットだけでなく、実際の英文を用いたアウトプット=演習の場が必要不可欠です。

  • 精読するための正しい思考プロセスを学ぶこと

  • 「構文を見抜く」「訳してみる」というプロセスを自分の手で何度も繰り返すこと

このような学習を支えるには、演習の質と量を両立できる環境が求められます。

そこで、先生方の指導をサポートするツールとしておすすめなのが、テスト演習ツール「Dr.okke」です。
参考書と組み合わせて使うことで、英文解釈の学習サイクル(インプット→演習→解説→分析や再テスト)をスムーズに実現でき、より効率的に、より確実に生徒の力を伸ばしていくことができます。

英文解釈の指導において、「演習の場が足りない」「参考書や授業の定着度の確認が難しい」といった課題を感じておられる先生方は、ぜひ一度Dr.okkeをご検討ください。

👉 Dr.okkeの詳細・お問い合わせはこちらから

関連記事はこちら

英語リスニングの参考書おすすめ6選!日々の勉強法もご紹介!

【完全版】高校生におすすめ教材・参考書と選び方を紹介!

この記事をシェアする:
この記事をシェアする:
ポスト

執筆者

久保山 皓平

久保山 皓平

株式会社okke代表。ラ・サール中高、東京大学工学部計数工学科卒。

財務省に勤務したのち、アメリカ・UCLAでMBAを取得し、能動的に学ぶ人を社会に増やすべく、okkeを起業。

Dr.okkeのコンテンツを作っています。

英文解釈のおすすめ勉強法と参考書|注意すべきポイントと差がつく演習法!

英文解釈のおすすめ勉強法と参考書|注意すべきポイントと差がつく演習法!

英文解釈のおすすめ勉強法と参考書|注意すべきポイントと差がつく演習法!

1分後に無料で試せます

自動返信ですぐにDr.okkeの資料とサンプルアカウントが届きます。お気軽にお試しください。

1分後に無料で試せます

自動返信ですぐにDr.okkeの資料とサンプルアカウントが届きます。お気軽にお試しください。

1分後に無料で試せます

自動返信ですぐにDr.okkeの資料とサンプルアカウントが届きます。お気軽にお試しください。