英語リスニングの参考書おすすめ6選!日々の勉強法もご紹介!

英語リスニングの参考書おすすめ6選!日々の勉強法もご紹介!

英語リスニングの参考書おすすめ6選!日々の勉強法もご紹介!

作成日:

2024/10/30

更新日:

2025/10/17

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はじめに

英語学習において、とても重要な意味を持つリスニング。高校生にとっても切っては切り離せない分野となっています。英検ではどの級でもリスニングが出題されますし、共通テストにおいても、英語200点のうち半分の100点がリスニングとなっており、配点が低かったセンター試験の時代と比べて、リスニングの技能がより重視されていることがわかります。

しかしながら、リスニングについて、どのように勉強すればできるようになるのか、よくわからない方も多いのではないでしょうか。

よくあるのが、とりあえず英検や共通テストの過去問を解いて、解きっぱなしで終わったり、英文や和文と、解き方の解説だけを見て終わったりしてしまう勉強です。

しかし、このような「何となく聞き流す勉強」を続けていては、いくら時間を使って問題を解いても、残念ながらなかなかリスニングの力は伸びていきません。

何とか聞き取れた単語から、頭の中で英文の意味を推測して、、、という方も多いと思いますが、これでは運の要素が強くなってしまい、点数が安定しません。

では、どのように勉強していけば良いか、そのためのおすすめ参考書と合わせて、この記事で解説いたします。

大学受験に取り組む高校生のみならず、TOEICやTOEFLを受験する方や、学び直しで英語を勉強されている方にもおすすめの記事となっています!

リスニングの勉強法

もし周りが全て英語で会話している環境にいるのであれば、身につくまでの期間は人それぞれだとしても、いつかは自然と英語を英語のまま聞く能力を身につけられるのですが、日本に住み、日本語の環境にいながら、限られた時間で効率よくリスニングの力をつけるためには、しっかりと要素を切り分けて、目的を持って学ぶことがおすすめです。

リスニングができるようになるには、基本的に以下の要素を身につけていくことが必要だと考えます。

① 音を正しく聞き取る力

② 単語力

③ 英文を正しく理解する力(文法力)

例えば、この例文を見てみてください。

He's not alive.

これを発音すると、「ヒーズナラライヴ」のような音になります。英文で見ると簡単そうに見えますが、not の正しい発音や、not + alive の音のつながりによる音声変化などを正しく聞き取れないと、何を言っているのかさっぱりわかりませんよね。つまり、そもそも音を正しく聞き取れていないと話にならないのです。

また、音を正しく聞き取った後は、alive「生きている」という単語を瞬時に思い出し、「He's not a live. とすると文が成り立たない。alive は形容詞だし He's not alive. と考えれば成り立つな」と、文法知識も活かして瞬時に頭の中で文を組み立てられれば、文の意味が理解できます。ですので、音さえ正しく聞き取れれば、リーディングの勉強で身につけた単語力や文法力が活きてくるのです。(実際にはもちろん、こんな感じで一からじっくり考えている暇は無いので、後述するように慣れて瞬発力を身につける必要があります)

そのため、リスニングの勉強の第一歩としては、軽視されがちですが、とにかく「音を正しく聞き取る力を鍛えること」に尽きると考えています。

その際には、聞くばかりではなく、音声を聞きながら実際に自分で正しい発音で話してみることも効果的です。発音とリスニングは表裏一体で、正しい発音を学ぶことで音を正しく聞き取れるようになっていきます。

また、①〜③の要素がそれなりに身についた後は、目的とする試験の問題を通じた実践的な演習を繰り返すことで、

④ 速聴力や回答力

を身につけていきましょう。試験によって、問題の形式や音声のスピードなどが異なりますので、しっかりと点数を取るためには、実際の形式での演習で慣れていくことがとても重要です。

解きっぱなしにすることなく、時間の許す限り問題文のオーバーラッピングやシャドーイングに取り組み、音を正しく取れているかの確認は継続していきましょう。ちなみに、オーバーラッピングやシャドーイングというのは、以下の練習法のことです。

・オーバーラッピング:英文を見ながら、音声と同時に自分も声に出して読んでいく練習法(まさにオーバーラップです)

・シャドーイング:英文を見ずに、音声を聴きながら追いかけて自分も声に出して読んでいく練習法(音声に陰のようについていくのでシャドーイングと言います)

シャドーイングはかなり難しいので、慣れていないうちはオーバーラッピングがおすすめです。正しい発音とずれていたらすぐに気づくことができるので、正しい発音を身につけやすいです。

テスト作成ツール Dr.Okke(ドクターオッケ)

リスニングのおすすめ参考書

上で紹介した、リスニング力を上げ、点数を伸ばすための①〜④の要素のうち、②の単語力や③の文法力についてはここでは置いておいて、①「音を正しく聞き取る力」と、 ④「速聴力や回答力」を実践的に鍛えるためにおすすめな参考書を紹介していきます。


音を正しく聞き取るためにおすすめの参考書

では、まずは①の「音を正しく聞き取る力を鍛える」ためにおすすめな参考書を紹介していきます。

英語耳(KADOKAWA)

本のサブタイトルは「発音ができるとリスニングができる」となっており、まさに音のルールが丁寧に解説されていて、正しい発音をしっかりと学ぶことで、音を正しく聞き取る力を根本から鍛えられる参考書です。

本の構成としては、まず前半の半分ほどで英語の音のルールが解説されています。それぞれの子音と母音の発音解説が主で、文中の音声変化も最後に解説されています。

また後半は、「Parrot's Law」という生の素材を使った英語の練習法や、本書をやり遂げた後の詳しい勉強法が紹介されており、とても役に立ちます。生の素材を使った英語の練習法として、Amazing Graceの朗読が紹介されているのですが、それがかなり素晴らしく、時間がない日でも、この朗読に合わせて発音の練習をするだけで、さまざまな音のルールを復習でき、リスニングの強化にもつながります。

CDが付いていますが、MP3ファイルもダウンロードできるようになっており、スマホでも再生できます。音声を全て聞きながら発音しても、そこまで時間がかかりませんし、1日30分の発音練習で世界が変わります。

新ゼロからスタート英語リスニング(Jリサーチ出版)

大学受験でもおなじみの、安河内先生による、音を正しく聞き取る力を鍛えるための発音・リスニングの参考書です。200ページ弱でとにかく薄く、挫折しにくいのが大きなポイントです。

本の構成としては、最初の3分の1は基礎編として、それぞれの子音や母音の発音から文中の音声変化のルールまで、10個の音のルールをまとめて学べます。次の3分の1では、基礎編のルールをリスニング形式で演習できるようになっており、しっかりと定着させられます。残りの3分の1は実践編として、空港やホテルなどの実際のシチュエーションでの会話のディクテーションを通じて、リスニングの力を鍛えることができるようになっています。

こちらもCDが付いていますが、データもダウンロードできるようになっており、スマホでも再生できます。読むだけではなく、しっかりと発音練習も行うようにしましょう。

フォニックス英語リスニング(インプレス)

上の2冊と比べると、少し厚めの参考書で(約330ページ)、それぞれの子音や母音の発音はほんの一部で、リンキング(音の連結)や、脱落・同化・弱形など、文中の音声変化についてとても詳しく解説されているのが大きなポイントです。

それぞれのセクションに「リスニング・トレーニング」という充実した演習問題も掲載されており、音を聞きながら、発音を真似して練習し、アウトプットを通じて英語の発音のルールをしっかりと学べるので、リスニング力が飛躍的に向上していきます。

こちらはCDは付いておらず、データをダウンロードしてスマホなどで再生する形となります。

共通テスト対策におすすめの参考書

では、共通テストに向けた実践的な演習を繰り返していく際に、おすすめの問題集を紹介します。音を正しく聞き取る練習を積み、普段からリーディングの勉強に取り組んでいれば、きっとスムーズに取り組めるはずです。

また、上でも触れた通り、解いて終わりではなく、時間の許す限り問題文のオーバーラッピングやシャドーイングにも取り組んでいきましょう。しんどいですが、これがリスニング攻略への近道になります。

演習の際には、効率よく勉強するためにも、ぜひCDではなくスマホで楽に音声を流せる参考書を選ぶのをおすすめします。

1カ月で攻略! 大学入学共通テスト英語リスニング(アルク)

YouTubeでも活躍中の森田先生(もりてつ先生)と岡﨑先生による、共通テストリスニングの最新傾向を反映させた演習型の参考書です。21日分に分かれていて、とても進めやすいのが大きな特徴です。

毎日のテーマは、共通テストのリスニングの大問ごとに対応しており、それぞれの大問の詳しい内容や対策法から、具体的に選択肢でどのように言い換えられているかまで、実践的な解き方を学ぶことができます。

スマホアプリで音声を聴けるのもポイントです。

共通テスト 英語〔リスニング〕 集中講義(旺文社)

こちらも共通テストの大問ごとに、問題文からの予測や、メモの取り方まで実践的に学ぶことができる演習型の参考書です。共通テストの過去問で解法を学べるパートと、オリジナル問題でそれを実践して演習できるパートに分かれており、本自体も240ページと薄めで、とても進めやすいです。共通テスト直前にとても重宝するはずです。

音読やディクテーションのトレーニングができるように、本の最後に英文がまとまっているのもポイントです。「英語の友」のアプリで聞けるため、移動中でもリスニングの強化ができます。

英検対策におすすめの参考書

次に、英検に向けた実践的な演習を繰り返していく際に、おすすめの問題集を紹介します。

英検分野別ターゲット リスニング問題(旺文社)

英検の問題集としては、過去6回全問題集が有名ですが、リスニングだけ強化したくて、全問題集は解き終えた、という方におすすめのリスニング特化型の問題集です。練習問題や模擬テストで、実践的な演習を積み増すことができます。

この記事の執筆時点では、準2級以上の全ての級について販売されています。音声は「英語の友」のアプリで全て聞けるので、効率よくリスニングの勉強を進めることができます。ちなみに、「英語の友」のアプリでは、パス単などの旺文社出版の単語帳の音声も聞けるので、英検対策にとてもおすすめです。

学習塾でのリスニングの進め方

学習塾では、生徒のモチベーションを上げて、生徒の現状にあった教材に取り組んでもらい、定着させていくことが求められます。

しかしながら、リスニングについてはどうしても、「やっておいてね」「毎日聞こうね」という声がけしかできていないという場合も多いのではないでしょうか。

上で勉強法を紹介した通り、単に聞き流す練習を繰り返していては、なかなか点数が伸びていかないのが現実です。また、生徒の「やった」という言葉には大きな個人差があります。

しっかりと生徒にリスニングの成績アップの道筋を示し、テスト形式の演習で実際に解いてもらって「どれくらい定着しているか」を客観的に確認するところに、先生の大きな価値があると考えます。

生徒としても、ただ音声を日々聞き流すよりも、テスト形式の演習で短期目標があった方が、学習のモチベーションが大きく高まるでしょう。

リスニング対策ならDr.okke

テスト作成ツール Dr.Okke(ドクターオッケ)

とはいえ、塾でリスニングのテストを作るのはとても大変ですし、まだまだ従来のCD形式の教材も多く、学習塾の中でCDを流すのも一苦労です。

そこで、簡単にリスニングテストを作成でき、生徒はスマホで受験できるテスト演習ツール「Dr.okke」をご紹介します。

Dr.okkeは、1分であらゆるテストが作成でき、問題の作成から採点、データ分析まで一連の流れをすぐに行えるため、先生方の負担を大幅に軽減しつつ、生徒に個別最適な指導を行うことができます。

リスニングについては、英文の発音ルールで単元を分け、問題は全てディクテーション形式で作成し、徹底的に「音を正しく聞き取る力」を鍛えられるようにしております。

音の連結(リンキング)、音の脱落、文中の音の強弱、数字の読み方、短縮系など、英文の音のルールを網羅し、テスト形式で反復演習ができるようになっています。

リスニングの範囲

(出題範囲・レベル・問題数・制限時間などを柔軟に選択できる)

生徒の画面

(生徒はスマホで手軽に受験!)

加えて、テストを受けた直後に自動採点で結果が表示されます。解説画面では速度調節ができるようになっており、シャドーイングによる復習も可能です。上でも紹介した通り、実際に自分で正しく発音してみることはとても重要です。また、単語や文法についてのワンポイント解説もつけています。

テストの結果は瞬時に先生にも共有され、生徒の実力を詳細に分析したり、タイムリーな声掛けを行ったりすることで、生徒もモチベーションが上がります。過去のテストのデータも自動で蓄積されていくので、保護者様への共有も簡単にできます。

また、生徒ごとに、客観的なデータが自動で蓄積されていき、対策すべき単元などが一目で分かるので、参考書の学習計画も立てやすくなります。解けていない問題のみでの出題も可能です。

理解度を可視化

(各生徒の到達度の分析や、解けていない問題に絞った個別最適なテストの作成もできる)

Dr.okkeには、リスニングのみならず、すでに主要5教科+情報Ⅰも網羅されており、あらゆる参考書と併用させて演習やチェックテストを行うことが可能です。実際、Dr.okkeを導入した多くの校舎で、テスト演習教材として利用いただき、成績アップの事例が続々と出ています。

導入費用が無いため、1人からでも導入でき、現在無料トライアルも実施中です。Dr.okkeにご興味のある方はこちらのリンクからお問い合わせください。

参考書学習にお悩みの先生方は、ぜひDr.okkeの活用をご検討ください!

テスト作成ツール(Dr.okke)


まとめ

本記事で紹介してきた通り、リスニングの力をつけるには、以下の要素を身につけていくことが必要です。

① 音を正しく聞き取る力

② 単語力

③ 英文を正しく理解する力(文法力)

④ 実際の試験の形式に合わせた速聴力や回答力

リスニングの土台作りの第一歩としては、軽視されがちですが、①の「音を正しく聞き取る力を鍛えること」に尽きます。また、発音とリスニングは表裏一体で、正しい発音を学ぶことで音を正しく聞き取れるようになっていきますので、必ず、音声を聞きながら実際に自分で正しい発音に合わせて話してみるようにしましょう。

②③は、リーディングの勉強がそのまま活きてくるはずです。

何とか聞き取れた単語から、頭の中で英文の意味を推測するような「何となく聞き流す勉強」を続けていては、いくら時間を使って問題を解いても、残念ながらリスニングの力はなかなか伸びていきませんので、要注意です。

リスニングに関しては、本記事で紹介したような素晴らしい参考書がたくさんあるので、上で紹介した要素に切り分け、目的に合った勉強を積み重ねていくことで、受験や英検、また他の英語外部検定試験といった試験の種類によらず、しっかりと点数を飛躍的に伸ばしていくことができます。

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執筆者

久保山 皓平

久保山 皓平

株式会社okke代表。ラ・サール中高、東京大学工学部計数工学科卒。

財務省に勤務したのち、アメリカ・UCLAでMBAを取得し、能動的に学ぶ人を社会に増やすべく、okkeを起業。

Dr.okkeのコンテンツを作っています。

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