作成日:
更新日:
はじめに|AIで確認テストを作れる?
近年、ChatGPTをはじめとする生成AIの進化によって、塾や学校でもAI活用への関心が急速に高まっています。
「AIで小テストを作れるらしい」
「授業準備をもっと効率化したい」
「ChatGPTやGeminiって、実際どこまで使えるの?」
と気になっている先生も多いのではないでしょうか。
実際、
数値違いの確認テスト
一問一答
などは、AIを使うことで短時間で作成できるようになってきました。
一方で、実際に使ってみると、
「間違いや変な解法になることがある」
「結局レイアウト調整に時間がかかる」
「採点や分析は別途おこなう必要がある」
と、そのまま授業では使いづらいと感じる先生も少なくありません。
この記事では、
生成AIでできることやその仕組み
ChatGPTやGeminiなど、テスト作成におすすめのAIとそれらの違い
AIで小テストを作るメリット・コツ・注意点
専用ツールとの違い
について、塾現場の視点からわかりやすく解説します。
AIで塾の小テストが作れる時代に
ここ1〜2年で、生成AIは急速に進化しています。
以前は、小テストを作る際に
ちょうど良い問題集を探す
類題を作る
レイアウトを整える
といった作業が必要でしたが、今ではAIに指示を出すだけで、問題のたたき台を数秒で作れるようになりました。
例えばChatGPTでは、
「中2英語の不定詞の単元について、苦手な子の定期テスト対策になるような4択問題を5問作成してください」
と入力するだけで、問題や解説が生成されます。
生成AIはどうやって問題を作っている?
ChatGPTやGeminiなどの生成AIは、大量の文章パターンを学習しているAI(大規模言語化モデルLLM)です。
インターネット上の膨大な文章を学習し、次に来そうな言葉を予測しながら文章を生成しています。
そのため、
一問一答
用語の意味の説明
英作文や日本語訳
などは得意分野です。
一方で、
数学や理科の複雑な論理
人間にとって自然な解法選択
など、高度な思考が必要とされる場面では、間違っていたり不自然な内容を出したりすることがまだまだあります。また、解説でわかりやすい図解を作りたい場合にも、手書きに比べると物足りないものが出てくることも多いです。
つまり、不正確や不自然な内容が含まれる可能性がある前提を理解した上で使うことが重要です。
塾でよく使われている生成AIの種類は?
現在、教育現場でよく話題になる生成AIには、
ChatGPT
Gemini
Claude
などがあります。
それぞれ特徴があるため、活用シーンに即して使い分けると良いでしょう。以下に、特徴をまとめています。
ChatGPT
OpenAI社の生成AIで、教育用途や、それ以外の用途でも最も多く利用されているAIです。(2026年5月現在)
汎用性が高く、どの科目でも出力される内容に安定感があり、日本語にも強いため、教育用途への使用にも適しています。
Gemini
Google社のAIで、情報検索や長文整理を得意としています。また、画像生成(Nano Banana)や面談資料の作成(Notebook LM)では圧倒的な強みを持ちます。(2026年5月時点)
Google Workspaceとの相性も良く、今後教育現場での活用が増える可能性があります。
Claude
Anthropic社の生成AIで、日本語の文章に強みがあります。
アウトプットが丁寧で安定感があるため、国語や英語の長文生成や要約・記述問題の作成など、教育用途との相性も良いAIです。
AI | 特徴 | テスト作成用途との相性 |
ChatGPT | 日本語が自然・安定感がある | ◎ |
Gemini | Google連携・情報整理が得意 画像生成・資料作成に強み | ○ |
Claude | 長文や日本語の生成が得意 | ◎ |
AIで小テストを作成するメリット
1. 作成時間を短縮できる
AIの最大のメリットは、やはりスピードです。
特に、
英単語テスト
漢字テスト
一問一答
基礎計算
などは不正解な内容が含まれる可能性も低く、短時間で多くの問題や解説を作成できるため、問題集をもとに小テストを作成するよりもかなり時間を短縮することができます。また、すでにある1問から類題を増やすことも有効です。
2. 無料でも始められる
多くの生成AIは、無料プランでも十分に利用することができます。まずは無料プランから使い勝手を試してみるのがよいでしょう。
AIをうまく活用するコツ
AIはまるで人と話しているかのように会話してくれますが、こちらの背景や意図をしっかりと伝えないと、望む答えが返ってこないことも多いです。
うまく使うには、指示の出し方が重要になります。
前提条件をはっきり伝える
例えば、
中2英語
不定詞
定期テスト向け
基礎レベル
4択問題
5問
など、範囲やレベル、出題形式の条件を具体的に伝えると精度が上がります。
指示は具体的に出す
例えば、
❌「英語の問題とその解説を作って」
ではなく、
⭕「中2英語の不定詞の単元について、定期テスト対策になるような4択問題を5問作成してください。解説は、答えのみではなく、苦手な子向けに背景知識も含めて詳しく作ってください。」
のように具体化するのがおすすめです。
一度で完成を目指さない
AIは、一発で完璧な問題や解説を出すとは限りません。
「もう少し簡単に」
「選択肢をややこしくして」
「高校入試レベルにして」
「背景知識の解説を入れて」
など、対話しながら調整していくのがコツです。対人間と違って、遠慮することなく指示を与えられるのは、生成AIならではの利点でしょう。
AIで小テストを作る時の注意点
AIは間違えることがある
これが教育用途において最も重要なポイントです。
特に数学や理科では、
論理の破綻(結論を前提として使うなど)
不自然な解法選択
などが起こることがあります。
しかもAIは、「それっぽく間違える」ため、注意が必要です。
教育現場では、必ず先生側で確認しましょう。
機密情報は入力しない
汎用的な生成AIを用いる場合には、
生徒名
成績
志望校
塾の企業秘密
などは入力しないよう注意が必要です。入力内容がAIの学習に利用されてしまう可能性があります。
短縮できる時間は限定的
また、AIは問題や解説の生成そのものには強い一方、
印刷用レイアウトの調整
解答欄の作成
印刷
など、実際のテストとして生徒に解かせる状態に仕上げるための作業は、依然として先生みずからおこなう必要があります。
結果として、AIを使わずにいつもの方法でテストを作った場合とさほど時間が変わらないというケースも少なくありません。
さらに、テストを行った後の採点、進捗管理、弱点分析などの作業も別途必要になります。
このように、これまで挙げてきたような注意事項に気を配りながら、継続的に塾としての業務効率化ICTとして生成AIを活用する、という観点では、生成AIだけで大幅な省力化を実現するのはまだ難しいのが現状です。
特に、
AI確認テストによって生徒の実力を頻繫に把握したい
生徒の進捗管理も合わせておこないたい
配信~採点まで自動化したい
といったニーズに対しては、現時点の生成AIだけでは物足りない場面も多いでしょう。
一方で、
「この単元の類題を3問だけ追加したい」
「英作文の答案を添削させたい」
「確認問題をすぐ出したい」
といった、“ピンポイントな用途”では非常に便利です。
テスト作成専用ツールがおすすめ
これまで挙げてきた懸念点を解決しながら、小テスト業務全体を効率化する方法として、「テスト作成専用ツール」を活用する方法があります。
例えばDr.okkeでは、
小テスト作成
自動採点
自動成績分析
までをワンストップでおこなうことができます。
小テストは、範囲・難易度・問題数を選ぶだけで1分で作成が完了します。
また、Dr.okkeの問題・解答・解説は、すべて人間が作り込んでいます。そのため、内容の正確さの観点でも、安心して利用することができます。
特に、解説は「生徒が理解しやすい」ことを最優先に作られており、途中式や考え方まで丁寧に説明されています。
問題を作るだけではなく、
配信
採点
学習状況の把握
まで含めて効率化したい塾にとって、有力な選択肢の一つといえるでしょう。
Dr.okkeについてはこちらの記事でも詳しく解説しています:
まとめ|AIは部分的に活用、継続運用には専用設計も重要
生成AIの進化によって、塾の小テスト作成は以前より大幅に手軽になりました。
特に、単純な一問一答問題やピンポイントでの類題作成などでは、短時間で問題や解説を作成できるため、授業準備の効率化に役立ちます。
一方で、正確性や自然かどうかの確認、レイアウトの調整、採点、成績分析などは別途必要になるケースも多く、「塾業務全体の効率化」という観点では、生成AIだけではまだ不十分な場面もあります。
そのため、用途に合わせて生成AIを活用しつつ、
「正確でわかりやすい問題や解説を出したい」
「確認テストを仕組み化したい」
「採点や進捗管理まで含めて効率化したい」
という場合は、Dr.okkeのようなテスト作成専用ツールを活用するのも有効な選択肢です。
AIを“万能な自動化ツール”として考えるのではなく、目的に応じて使い分けることが、教育現場でうまく活用するポイントです。
執筆者

株式会社okkeマーケティング担当。京都大学総合人間学部/人間・環境学研究科卒。
大手家電メーカーにて新規商材・ECサイト運営を担当後、若い世代の学びと成長に長期的に関われる点に惹かれokkeに入社。
好きな動物は猫とニホンザル。
