【2026共通テスト数学】講評と難易度分析!1Aは難化、2BCは?新課程2年目の変化を徹底解説

【2026共通テスト数学】講評と難易度分析!1Aは難化、2BCは?新課程2年目の変化を徹底解説

【2026共通テスト数学】講評と難易度分析!1Aは難化、2BCは?新課程2年目の変化を徹底解説

作成日:

2026/01/19

更新日:

2026/01/19

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はじめに

新課程となり2年目の2026年度の共通テストが、2026/1/17(土)・1/18(日)に実施されました。

この記事では、共通テスト2026の数学ⅠA(「数学Ⅰ・数学A」)と数学ⅡBC(「数学Ⅱ・数学B・数学C」)を、実際に全て解いてみた上で、昨年と比較した問題の傾向や、その傾向を踏まえた今後求められる対策法についてご紹介します。

共通テスト2026の数学ⅠA・数学ⅡBCの概要を知りたい方や、共通テストの対策法になかなか自信を持てない方に対して、参考になれば幸いです。

目次

    共通テスト2026数学ⅠAの講評

    全体の構成は昨年と変わらず、旧課程から整数問題が削られた全4問で、全て必答問題でした。昨年は新課程1年目ということもあり、新課程で追加されたテーマは全て出題されていましたが、今年は出題されないテーマもありました。(詳しくは下の大問ごと分析にて紹介します)

    また、新課程に変わってからの注意点として、昨年の共通テスト前に文科省が公開した「令和7年度試験の問題作成の方向性、試作問題等」は、あくまでも昨年の問題作成方針を紹介したものであり、大問ごとの単元は、ここで示されたものに固定されているわけではない、ということが挙げられます。

    実際、今年は第1問の [1] から集合の考察問題が出題され、いきなり面食らった受験生も多かったのではないかと思います。来年以降も同様ですので、単元を絞らず、幅広く学んでおくようにしましょう。

    問題形式としては、形式としては昨年までの共通テストを踏襲した形で、会話文を含む問題も出題されましたが、日常の事象を題材とした問題が減ったことから分量は減り、その点では解きやすくなっていたように思います。

    例年通り大問の最初の方では得点しやすい設問もあり、計算もそこまで煩雑ではない問題が多かったものの、全体的に思考力が試される問題が多く、昨年と比べると難しいセットでした。

    では、大問ごとに詳しく見ていきましょう。

    第1問 「集合」「三角比」

    [1] は「集合」の分野からの出題でした。部分集合 A, B がどのような集合になるのかをイメージするのに時間がかかる問題で、いつもの数と式の計算問題に比べると、初っ端からとっつきにくい大問でした。(2) は思考力が必要な問題で、気づけば計算もせずにすぐに答えられますが、試験本番の環境では、飛ばすことが賢明だったと思われます。

    [2] の「三角比」は、よくある「四角形を分割して、2つの三角形の面積の和で面積を求める」というテーマから始まるので、比較的とっつきやすい大問でした。しかし、(2) の中盤で誘導の行間の広い問題があり、そこで差がつくのと、最後の (2)(ii) では、図形を捉え直した上で、これまでの流れをもう一度自分で再現する、という重たい作業が求められる問題でした。

    第2問「二次関数」「データの分析」

    [1] の「二次関数」の問題は、昨年までの日常的な事象を題材としたようなものではなく、抽象的な関数の問題でした。二次関数の単元でド定番の、軸や範囲が動く最大最小問題について、普段から自分で手を動かしながらしっかり考えて解いているかをうまく問うてくる問題でした。丸暗記でここまで乗り越えてきてしまった受験生には、とっつきにくかったでしょう。

    [2] の「データの分析」の問題では、東京オリンピックの水泳のデータをもとに、昨年に引き続き外れ値が絡んだ問題が出題されました。昨年と同様、外れ値の定義は問題で与えられていました。問題文は長く、グラフや図も多いですが、計算も少なく、落ち着いて読めば取り組みやすい問題で、今年のセットの中では特に稼ぎたい大問だったと思われます。新課程で加わった仮説検定は、今年は数学1Aでは出題されませんでした。

    第3問 「図形の性質」

    「図形の性質」からは、昨年と同様、空間図形が出題されましたが、内容としては、平面図形も含め、この単元のさまざまな知識を総動員させて解く必要のある、フルコースな大問でした。

    問題で与えられた図はとても簡素なもので、問題文のさまざまな情報を漏らさず自分で図に書き込みながら、設定を正しく理解するところから始まる問題で、普段から自分で手を動かして解いているかが問われていると言えるでしょう。

    二等辺三角形や重心の性質について、自分で思いついて解き進めなければならず、また空間と平面を行ったり来たりする発想も求められ、図形問題が苦手な受験生にとっては厳しい大問でした。

    第4問 「確率」

    リーグ戦についての確率の問題でした。問題文が長く(よく言えば誘導がしっかりしているのですが)、ここまで順に解いてきて残り時間が少なかった受験生にとっては、とにかく焦ってしまう問題だったと思います。

    共通テスト数学の特徴でもある「誘導にうまく乗る」ことができれば計算を省けるところもあり、計算もそこまで重たくはないものの、最後の抽選確率も盛り込んで計算しないといけないなど、考える要素が多い複雑なゲーム設定で、しかも途中で考えにくい数え上げも必要になるので、ここ最近の確率の問題の中では、かなり解き進めにくい問題だったと思います。

    共通テスト2026数学ⅠAの講評まとめ・難易度は?

    このように、共通テスト2026の数学ⅠAは、これまでの共通テストの数学ⅠAと同様に、公式に当てはめておしまいではなく、知識を土台として思考力を問う傾向にありました。

    昨年に比べて、

    • 大問1[1] から、考察が必要な集合の問題が出題されたこと

    • 大問3の図形の分野で、難易度の高い空間図形が出題されたこと

    • 大問4の確率の分野では、問題文が長く、設定を理解し、誘導にうまく乗りながら正しく確率を計算することが難しかったこと

    といった変化があったことを踏まえると、個人的な体感としては難化と感じました。

    詰まったら飛ばして、三角比の最初の方や、二次関数・データの分析といった、比較的取りやすいところでいかに点を集められたかがポイントになりそうです。

    共通テスト2026数学ⅡBCの講評

    こちらも数学ⅠAと同様に、全体の構成は昨年と変わりませんでした。こちらも、大問ごとの単元は、「令和7年度試験の問題作成の方向性、試作問題等」で示されたものに固定されているわけではない、ということに注意しておきましょう。

    実際、今年は指数・対数関数の出題は無く、第1問で図形と方程式(軌跡と領域含む)が出題されました。

    問題形式としては昨年までの共通テストを踏襲した形で、会話文を含む問題も出題されましたが、日常の事象を題材とした問題は減りました。

    数学1Aと比べると、各大問の重さは比較的軽く、計算量は昨年と比べるとやや軽いものの、選択肢から値を選ぶ形式のものや、図示したものを選ぶ問題が多く、選択肢から選ぶ作業で地味に時間を使ってしまうセットでした。

    では、大問ごとに詳しく見ていきましょう。

    第1問 「図形と方程式」

    第1問は、「図形と方程式」からの出題で、円の方程式や不等式の表す領域について、幅広いテーマがうまく組み合わされた問題でした。計算はそこまで必要ないものの、(2)(ii) では、考え方の論理が理解できているか問われたり、続く (iii)(iv) では、少し離れた誘導を踏まえた上で、うまく図形のイメージを捉える必要があったりと、思考力が問われる問題でした。

    第2問 「三角関数」

    「三角関数」からの出題で、和積公式の証明から始まりました。丸暗記していて、導出方法を忘れていた人は焦ったのではないでしょうか。普段使っている公式について、丸暗記ではなく、自力で証明できるようにした上で使うように、という公式メッセージでしょう。

    そこを乗り越えてしまえば、あとは問題集でもよく出てくるテーマが並ぶので、比較的解きやすい大問でした。最後の (3)(ii) については、係数がマイナスなので、sin が -1 のときに最大となることに気づけるかがポイントでした。

    第3問 「微分・積分」

    「微分・積分」については、今年も昨年と同様、3次関数を題材として、重たい計算は少なめで、関数や導関数のグラフや符号の意味をしっかりと理解できているかが問われる問題でした。(2) については、条件 (b) の意味がわかったかどうかで差がつきそうです。

    第4問「数列」

    「数列」からの出題で、今年は階差数列を題材にし、特に日常生活とも絡めていない抽象的な問題が出題されました。(1) はオーソドックスな計算問題であったものの、(2) では階差数列の公式を逆に使い、うまく差分の形を作ることで数列の和の値を求めるという問題でした。見慣れないテーマに感じた人も多いと思いますが、誘導が親切なので、面食らうことは少なかったのではないでしょうか。昨年と同様、別の分野の恒等式の知識も必要になりました。

    最後の (3) では、(2) で説明した発想をもとに、一から自分で再現させるという、共通テストによくある流れが出題されましたが、作業量が多いので、時間を使いすぎないよう注意が必要でした。

    太郎さんと花子さんが登場しましたが、特に会話もありませんでした…。

    第5問「統計的な推測」

    「統計的な推測」からの出題で、今年は母比率の仮説検定がテーマでした。標本平均の分布や、標本の大きさによる検定結果の違いといった定番のテーマが問われており、この大問は昨年に引き続き、必修化してから取り組みやすい問題が続いているように思います。

    第6問「ベクトル」

    「ベクトル」からは、平面ベクトルが出題されました。誘導が親切で、昨年より計算も重たくなく、流れに沿って解いていけばスムーズにとき進められる問題でした。後半の (3) では、文字のとりうる値の範囲をしっかりと把握した上で終点の存在範囲を選ぶ必要がありました。

    第7問「平面上の曲線と複素数平面」

    「平面上の曲線と複素数平面」からは、複素数平面をメインとしつつ、二次曲線とも少し絡む問題が出題されました。w=z+1/z について極形式で考えていくというテーマは、複素数平面の学習でよく出てくるものなので、とっつきやすい問題でしたが、w や w² の軌跡を選択肢から選ぶ問題では、少し踏み込んだ考察が必要で、昨年の第7問よりは骨のある問題でした。

    共通テスト2026数学ⅡBCの講評まとめ・難易度は?

    このように、共通テスト2026の数学ⅡBCは、昨年と同様、1つ1つの大問の中身は典型的なものが多くなっており、昨年と比較して、

    • 大問1で図形と方程式が出題され、領域の考察が少し難しかったこと

    • 大問6のベクトルの計算量が軽めになっていたこと(昨年が重たかった)

    • 全般的に、日常生活を題材にしたものが少なく、長い設定などを読みこなす必要がなかったこと

    を踏まえると、取り組みやすいセットで、個人的な体感としては難易度はやや易化だと思います。

    とはいえ、多くの受験生にとって、数学1Aでリズムを崩した状態で受験しなければならなかったことや、大問1が少し重たかったことから、本番の環境では一筋縄ではいかないセットでした。

    共通テスト数学の対策法

    それでは、ここまでの講評を踏まえて、今後共通テストの数学に対し、どのような対策を行っていけば良いか、考えてみましょう。

    「共通テスト型の問題」と言われつつも、上で紹介してきた通り、表面的な設定や誘導を理解してしまえば、あとは普段の問題集などで出てくるテーマに帰着するものも多いので、まずはしっかりと各単元のテーマを定着させることが最優先となります(共通テスト型の演習ばかりやっていても、この土台がなければ、残念ながらなかなか点は上がりません)。

    今年は、数学1A、2BCともに、1つの単元の中のさまざまな知識を組み合わせるよう工夫された問題が多く見受けられましたので、各単元の内容を幅広く学んでおくことが重要です。

    一方で、知識の土台がある上で、共通テストの形式に慣れていく演習期間を十分にとることも必要となっています。共通テスト開始時に比べると、会話文や長いリード文の読み取りは減ってきているとはいえ、「設定や考え方を正しく理解し、問題が指示している誘導に乗る」という思考の流れや、その誘導にうまく乗ることで計算を省略していく流れは、昨年に引き続き今年も多くの大問で求められていましたし、これらは共通テストに特有なものであるため、一定程度の慣れが必要です。

    そのため、特に現役生については、各単元の定着をいかに早く終わらせ、共通テスト形式の演習の時間を確保するかが1つの重要なポイントとなります。

    また、共通テストが求める思考力を身につけるには、「この問題はこの公式」というように、学校のテストを一夜漬けの暗記で乗り切るような学習ではなく、普段から、自分の手で図などを書きながら泥臭く考える姿勢を大事にし、「なぜこの公式が成り立つのか」「なぜこの公式で解けるのか」といったことを妥協せず考えていく学習を積み重ねることが重要で、そうするとスムーズに共通テストの誘導にも慣れていけます。今年ついに、和積公式の証明が直接出題された点にも注目でしょう。

    このような思考力は一朝一夕では身につかず、地道にやっていくしかないのですが、共通テストは小手先のテクニックでは太刀打ちできない試験となっており、近道はありません。とはいえ、単なる暗記ではなく考える勉強をしていると、さまざまな発見があって、学ぶこと自体が面白くなってくるはずですので、そのような学びを目指していくのが理想でしょう。

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    執筆者

    久保山 皓平

    久保山 皓平

    株式会社okke代表。ラ・サール中高、東京大学工学部計数工学科卒。

    財務省に勤務したのち、アメリカ・UCLAでMBAを取得し、能動的に学ぶ人を社会に増やすべく、okkeを起業。

    Dr.okkeのコンテンツを作っています。

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