日本史のおすすめ参考書17選!レベル別に紹介!あなたにピッタリの参考書がわかる!

日本史のおすすめ参考書17選!レベル別に紹介!あなたにピッタリの参考書がわかる!

日本史のおすすめ参考書17選!レベル別に紹介!あなたにピッタリの参考書がわかる!

作成日:

2024/10/24

更新日:

2025/10/17

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はじめに

日本史については、小学校や中学校でも学習しますが、高校に入ると一気に内容が増え、聞いたこともない用語がたくさん登場するため、そのギャップに驚く人も多いのではないでしょうか。

覚えなければならないことが増え、また出来事や時代の間のつながりも理解していないと解けないような論述問題も登場します。

とはいえ、日本史と世界史をどちらも学習する「歴史総合」は高校で必修科目となっていますし、「日本史探究」についても、特に文系の方々が共通テストや二次試験の受験科目として利用することも多く、高校生にとっても接する機会の多い科目です。

この記事では、定期テストから受験勉強まで使える、日本史のおすすめの勉強法や参考書をまとめて解説します。


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受験指導でも重要な科目となる「日本史」。
しかし、指導現場では以下のような悩みが生まれやすくなっています。

  • 参考書や一問一答集の場所で覚えてしまっていたりと、知識が定着しているかの個人差はとても大きいが、客観的な定着度の確認は難しい…

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日本史で高得点を取るには?

定期テストでも受験でも、日本史の高得点を取るためには、

① 歴史の流れを理解すること(通史)

② 覚えるべき知識を、演習を通じてしっかり暗記すること

が重要です。いきなり一問一答やワークでやみくもに問題を解き進めたり、細かい知識を覚えていったりするのではなく、まずはざっくりと時代の大きな流れや出来事を理解し、イメージをつかんだ上で演習や暗記を進めると、とても効率的です。

大きな流れがわからないまま進んでしまうと、暗記の効率も落ちますし、共通テストの歴史総合や日本史探究で、思考力を問う問題に全く歯が立たなくなってしまうので要注意です。

①でイメージをつかむ際、おすすめしたいのが「授業動画」の活用です。時代や出来事の流れを、教科書などのテキストで理解していくことは難しいですが、アニメーションのある映像で学ぶことで飛躍的にイメージしやすくなりますし、記憶にも残りやすくなります。YouTube上の良質な授業動画を、単元別・レベル別に探せる無料アプリokkeweb版 / アプリ)など、便利なツールも使いながら、ぜひ授業動画で効率よく理解していきましょう。

②の暗記に関しては、見て終わりではなく、サボらずに必ず演習問題や一問一答に触れ、自分で知識をアウトプットすることを意識するようにしましょう。何度も知識を頭から引き出すことによって、記憶が定着していきます。

では、定期テストと受験勉強に分けて、より具体的な勉強のポイントを説明していきます。


定期テストの日本史の対策

定期テストでは、出題される範囲が決まっているので対策が立てやすいです。上の①②の流れはもちろん変わりませんので、とにかくまずは教科書の試験範囲をざっと何回か読んだり、映像授業を何回か繰り返して見たりしながら、歴史の流れを理解しましょう。この段階では、特に覚えようとしなくても大丈夫です。

そして、学校から課題として出されているワークや、配布されている一問一答を通じて、テストに出そうな細かい知識を暗記していくようにしましょう。この際、答えを見ながら確認するような勉強をしてしまうと、「なんとなく覚えている」状態になってしまい、いざ定期テスト本番になると思い出せない、という事態になってしまうので、自分で100%知識を思い出せるかを確認するために、しっかりと答えを紙に書きながら進めるのがおすすめです。

また、よく陥りがちなのが、「場所で答えを覚えてしまう」状態です。これでは、問題の順序が変わると思い出せなくなってしまいます。もし余裕があれば、定期テスト対策の仕上げとして、適当に試験範囲を開いて解いてみる、といった勉強をしてみましょう。下で紹介するDr.okkeのようなテスト演習ツールに頼るのもおすすめです。


受験に向けた日本史の対策

受験では、定期テストと異なり、基本的に全ての時代が出題範囲となるため、どの時代が出題されてもいいように知識を定着させておく必要があります。

よくありがちなのが、定期テストの際に一夜漬けで暗記し、定期テストが終わるとその範囲を完全に忘れてしまう、という勉強ですが、この勉強を続けていると、受験に向けた勉強を始めるときに、また一から全ての時代の知識を覚えないといけないことになり、とても時間がかかってしまい効率が悪いです。

受験を見据えるのであれば、なるべく定期テストの際に、上で説明した通りイメージの理解とアウトプットを通じた暗記を行い、定期テストが終わった後も、模試の前や夏休みなどの長期休暇を活用し、ときどき復習しておくのが理想です。ノートの復習でも良いですし、薄い問題集やDr.okkeのようなテスト演習ツールを通じた演習もおすすめです。知識を何度も繰り返しアウトプットすることで、長期的な記憶へと変えていくことができます。

このような「知識のメンテナンス」ができていると、受験に向けた勉強にスムーズに移っていくことができます。

また、受験に向けての勉強としては、上の定期テスト対策で紹介した①②の土台に加え、

③ 共通テストや二次試験の出題形式に合わせた演習

を行っていく必要があります。

例えば共通テストでは史料の読解力や思考力が問われる問題が出題されたり(後述)、国公立大学などの二次試験では論述問題が出題されたりします。

あくまでも、①②を繰り返し、知識を定着させることが前提になりますが、その先に、頭に入れた知識を結びつけ、どのように表現するかを学んでいく必要があるのです。

受験の日本史を突破するためには、単に各時代の出来事を暗記すれば終わりだというわけではなく、志望校の出題形式に合わせ、この③の演習に時間をかけていく必要があるのだということをぜひ頭に入れておきましょう。

※ 史料の読解力や思考力が問われる共通テストの問題例(なお、問題文中の下線部aは「古代の地方行政」を指しています)

共通テストの問題

(2023年度本試験より引用)


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参考書の選び方とおすすめの参考書

まず、ここまでの攻略方法をまとめると、日本史の勉強としては、以下の流れで進めていくのがおすすめです。

① 歴史の流れの理解(通史)

→ 歴史の大きな流れやストーリー、出来事の間のつながりなどを理解すること

② 演習を通じた暗記

→ 覚えるべきところを、演習を通じてしっかり暗記すること

③ 受験の出題形式への慣れ

→ 共通テストや志望校の二次試験の出題形式に合わせて、実践形式の演習で形式に慣れること

受験勉強においては、①②は、時代やテーマごとに行き来するようにしましょう。つまり、全ての時代を理解してから演習に取り掛かるのではなく、一つの時代やテーマを理解したら、演習で暗記・定着させ、次の単元に移る(ときどき前の単元も復習)、という進め方が効率的です

では、それぞれの目的に対して、おすすめの参考書や問題集を見ていきましょう。

日本史の参考書にはさまざまなものがあるため、適当に買うのではなく、「いま自分は、何をできるようにするために参考書を買おうとしているのか」を具体的に考えてから選ぶのが大事です。


歴史の流れを理解する(通史)のにおすすめの参考書

まずは、定期テスト対策や受験勉強において、歴史の流れ(通史)を理解するのにおすすめの参考書を紹介します。

日本史探究授業の実況中継(語学春秋社)

予備校の授業を本にした参考書で、昔から定番となっている通史の参考書です。教科書に準拠した構成でかなりボリュームがありますが、講義口調で読みやすいのと、4冊に分かれているので意外と進めやすいです。

本の冒頭にも書いてある通り、定期テスト対策にも受験勉強にも、すべてのテスト対策として活躍します。知識のまとめも随所にあり、読み終えて演習に移った際にも、手元に置いて復習したい、日本史学習の相棒になる参考書です。

一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書(SBクリエイティブ)

教育系YouTuberのムンディ先生が出されている、通史のストーリーを理解するための参考書です。動画でのわかりやすさをそのままに、参考書のタイトルの通り、読んでいくととてもスムーズに歴史の流れが理解できます。

受験対策として独学で進めるもよし、学校の授業でよくわからなかったところを定期テスト前に一気に復習するもよし、いろんな使い方ができる参考書です。

金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本(東進ブックス)

アニメーションイラストが付いていて、とても読みやすい通史の参考書です。それぞれの章の初めには、時代のあらすじがついており、全体像を把握することができるようになっています。また章の最後には入試問題もついており、必要な知識をイメージしやすくなっていますが、アウトプットは別で必要なので注意しましょう。

原始・古代 / 中世・近世 / 近現代 の3冊に分かれており、別で日本文化史のテーマ本も販売されています。分冊でそれぞれの参考書は薄いので、挫折しにくいのもおすすめポイントです。

また、同じシリーズで、「なぜ」と「流れ」でおぼえる日本史年代暗記という、年号暗記のための参考書も出版されており、こちらは年号の暗記のための語呂(ゴロ)はもちろん、ある出来事の何年度にこの出来事が起こった、というような「歴史の流れ」も解説されていて、出来事の間の繋がりも押さえられる点が、とても画期的でおすすめです。

詳説日本史(山川出版社)

日本史でもっとも定番の教科書です。教科書を取り扱う書店で定価で購入することができます。すべてのテスト対策に必要な知識が網羅されており、この1冊を全て完璧にすれば日本史で怖いものは無くなります。やはり教科書は避けては通れません。

ただ、教科書らしくとてもコンパクトにまとまっており、知識が全く無い状態だと、読み進めにくい方も多いと思います。その際は、上の通史の参考書や授業動画もぜひ活用してみてください。

こちらの教科書の本文の流れに沿って書き込み式で学べる詳説日本史ノートや、内容をさらに掘り下げて学べる詳説日本史研究、また、なんと英語で学べる英文詳説日本史なども販売されています。

新マンガゼミナール 日本史 パワーアップ版(Gakken)

どうしても文章を読むのがあまり得意ではないという方は、ざっとマンガで歴史の流れ(通史)を理解してしまうのもおすすめです。このマンガ参考書は、古代〜近世と近現代に分かれており、サクッと読み進められます。


演習を通じた暗記におすすめの参考書

日本史の学習では、上で紹介したような参考書で歴史の流れやストーリーを理解した上で、覚えるべき知識をしっかりと暗記していく必要があります。そのためには、自分で知識を何度も思い出す「アウトプット」の訓練がとても重要です。

まずは、学校でワークなどが配られている場合には、定期テスト対策としてはぜひそれを活用してみてください。もし配られていない方がいたら、上で紹介した詳説日本史ノートなどの書き込み式ワークもおすすめです。

また、受験に向け、知識の暗記を進めていくための参考書として、やはり一問一答は欠かせません。ここでは、日本史の知識の暗記におすすめの一問一答を紹介します。

一問一答 日本史 ターゲット 4000(旺文社)

一問一答では、山川・東進・Z会のものも有名ですが、この旺文社の一問一答の大きな特徴は、レベル分けされている点です。

他の一問一答では、問題ごとにレベルが振られているため、難しいものまで覚える必要がない場合には、その問題を飛ばしていく必要があります。そのため、人によっては学習計画を立てにくかったり、進めにくかったりといった状況も出てきます。その点、こちらの旺文社の一問一答では、レベルによって章やページが分かれているので、とても進めやすくおすすめです。

一問一答を使う上で注意したいのが、一問一答はあくまでも知識の暗記に特化した参考書だという点です。そのため、歴史の流れがわからないままいきなり一問一答に取り組むのではなく、上で紹介したような通史の参考書で歴史の流れやストーリーを理解した上で、一問一答を通じて覚えるべきところをしっかりと暗記していくようにしましょう。

演習の際におすすめな知識まとめ本

受験に向けて演習を進める上でとてもおすすめなのが、覚えておかないといけない知識が一冊にまとまった、「知識まとめ本」です。

もちろん、上で紹介した通史の参考書を、そのまままとめ本として活用しても良いのですが、実はこれから紹介するように、もっとコンパクトに知識をまとめてくれている参考書があるので、それをメインにして、演習を通じて暗記事項が出てきたら書き込んでいき、「この本さえ見れば、知識の復習ができる」という状態を作っておくのがおすすめです。共通テストの本番にも持っていって、試験時間前の直前チェックにもとても使えます。

時代と流れで覚える!日本史用語(文英堂 シグマベスト)

見開き1ページで、左ページには表で重要テーマの知識が整理されており、右ページには文章型の一問一答が載っているというレイアウトです。そのため、時代の全体像や歴史の流れをしっかりとイメージしながら重要な知識を復習することができます。

184ページとコンパクトで、共通テストから二次試験まで、とても重宝する1冊です。

図解で総まとめ 日本史(受験研究社)

このまとめ本の特徴は、なんといってもフルカラーの見やすさです。図や表がカラフルにまとめられています。また、章ごとに一問一答テストと思考力問題があり、論述問題も紹介されているため、軽い実力試しができます。


共通テスト対策におすすめの参考書

上でも解説した通り、共通テスト対策としては、歴史の流れの理解や知識の暗記に加えて、出題形式に慣れることが重要です。

あくまでも知識が土台になるので、まずはこれまでに紹介した参考書を通じて、各時代の流れや知識を入れる必要があります。その後は、共通テストに向けて、頭に入れたそれらの知識を自由に取り出せるようにし、結びつけ、応用できるように練習していく必要があります。また、史料の読解力や図表の読み取り力も試されます。

ここでは、共通テストに向けたおすすめの参考書を紹介します。歴史の流れの理解や知識の確固たる土台に加えて、これらでしっかり形式に慣れていけば、共通テストで8割(80点/100点)以上が見えてきます。

共通テスト 日本史 集中講義[歴史総合、日本史探究](旺文社)

共通テスト用の問題集は多く出版されておりますが、この集中講義の特徴はなんといっても「講義」と「演習」がセットになっている点です。

講義のセクションでは、押さえておくべき必要な知識が必要十分にまとめられており、知識の復習や整理ができます。また、演習のセクションでは、実際の共通テストなどの過去問から、学習効果の高い問題が抜粋されており、実践的な演習ができます。

歴史総合にも日本史探究にも対応している点もありがたいポイントです。


二次試験対策におすすめの参考書

では、二次試験の対策としておすすめの参考書を、レベルで分けながら紹介します。まず大事なのは、志望校の二次試験の出題形式を知ることです。話はここからです。

例えば、私立大学では知識問題を出題する大学が多いかと思いますが、国立大学では論述問題を出題する大学もあります。また、論述問題と一口に言っても、30文字程度のものから、400文字程度のいわゆる大論述問題まで、さまざまな出題がなされます。出題形式によって対策も変わってくるため、まずは志望校の二次試験の出題形式を知るところから始めましょう。

下では、論述問題を扱う参考書も掲載しているので、論述対策が必要な方もぜひ参考にしてみてください。


MARCHレベルまでの対策におすすめの参考書

日本史基礎問題精講(旺文社)

他の科目でも評判の良い、旺文社の基礎問題精講の日本史版です。2ステップに分かれているのがポイントで、STEP 1(基本)は日東駒専レベル、STEP 2(実戦)はMARCHレベルとなっており、自分に必要なレベルの演習をコンパクトにできるのでおすすめです。

日本史問題集【完全版】(東進ブックス)

私立大学の過去問が整理された、全131問の網羅型の問題集で、MARCHレベルまでがメインとなっています。解説が詳しく、こちらも正誤問題の解説ではしっかりと他の選択肢も解説されています。東進の日本史一問一答とタイトルが揃っていて、併用しやすい問題集なので、東進の一問一答を使っている方には特におすすめです。

また、薄い方がやる気が上がるという方や、レベル分けされている方が取り組みやすいという方には、同じ金谷先生が東進ブックスから出されているレベル別問題集がおすすめです。


早慶レベルの対策におすすめの参考

HISTORIA[ヒストリア]日本史精選問題集(Gakken)

論述問題は載っておらず、特に私立大学の二次試験対策におすすめの問題集です。過去問とオリジナル問題を混ぜながら、あらゆるテーマを網羅する汎用的な「究極の100題」として、問題が厳選されているのがポイントです。100題とはいえ、それぞれの問題の中に多くの小問があり、ボリュームは多いですが、これ1冊でMARCHや早慶レベルまで対応できます。

また、解説が詳しいのも大きな特徴で、正誤問題の解説ではしっかりと他の選択肢にも言及されているなど、知識が整理されます。用語については、志望校によって覚えるべきかどうかの目安が書いてあるので学びやすいです。

日本史標準問題精講(旺文社)

難関大受験生向けの問題集です。基本的には早慶レベルの最難関私立大学の過去問が掲載されています。一部、京大や九大といった難関国公立大学の過去問も含まれますが、論述問題は別途対策する必要があるでしょう。

難易度が高めですが、解説が詳しく、日本史が得意な受験生にも学びの多い1冊です。


論述問題の対策におすすめの参考書

実力をつける日本史100題(Z会)

Z会のオリジナル問題が100問掲載されている、難関大受験までカバーできる問題集です。回答の目安となる時間数も記載されていて、実践的に演習できるのがポイントで、過去問に入る前や過去問と併用しながらの仕上げ用としても効果的です。

最後の5問が論述問題となっており、その中に長めの文字数のものも含めて40題がまとめて収録されているので、論述問題もしっかりと演習できます。

みるみる論述力がつく日本史(山川出版社)

論述問題に特化している山川の問題集で、頻出テーマの論述問題に対して、まずはよくある答案と、その採点内容が例示されています。その次に、空欄を埋めながら合格答案を仕上げられるようになっており、知識もアウトプットで復習できるようになっています。

「なぜそれに言及しないといけないか」や具体的な採点基準までとても詳しく学べて、問題の文字数も30文字から400文字のものまで収録されており、あらゆる論述問題に太刀打ちできる力を身につけられる1冊です。

段階式 日本史論述のトレーニング(Z会)

「段階式」という名の通り、50文字程度から300文字以上へと徐々に論述問題の文字数が増えていく問題集です。2005年出版と若干古いですが、志望校に合わせて効率よく演習ができます。

生徒の答案の採点例もあり、また採点ポイントも詳しく書かれているので、実践的に論述問題の攻略法を学ぶことができます。テーマごとに時代の流れも解説されており、知識を復習できる点と、問題のみがまとまっていて復習しやすい点もポイントです。

“考える” 日本史論述(河合塾)

上で紹介した実況中継の石川先生が執筆されている、日本史論述問題集です。国立最難関大の過去問を題材として(半分程度が東大の過去問です)、論述例題が39問、参考例題が7問と、コンパクトに収録されています。全ての問題で解答に至るまでの考え方がチャートにまとめられており、論述問題の攻略に必要不可欠な実践的な答案作成のコツが学べます。

上のみるみる論述力がつく日本史と比べると、ページ数が半分程度となっており、最初に論述問題の重要なアプローチがまとめられているため、受験まで時間が無くても取り組みやすい1冊です。問題だけまとめられてるので、復習しやすいのもポイントです。また、有料ですが、郵送すると添削してもらえる添削問題も4題付いています。


学習塾での参考書の扱い方

学習塾では、生徒のモチベーションを上げて、生徒の現状にあった参考書に取り組んでもらい、定着させていくことが求められます。

特に日本史は、範囲も広く、暗記がメインとなるため、なかなかやる気が上がらない子も多いかと思います。その場合には、上で紹介したような取り組みやすい分冊の参考書を勧めたり、ICTツールを活用してゲーム感覚で進められるようにしたりすることでやる気が上がることもあるでしょう。

また、生徒の「やった」「覚えた」という言葉には大きな個人差があり、自分で知識を思い出せるまで定着しているかは全くの別問題です。日本史では、やはり知識を定着させることがとても大事になってきます。単に生徒に「参考書をどれくらい進めたか」を聞いて確認するのではなく、テスト形式の演習で実際に解いてもらって、「どれくらい定着しているか」を客観的に確認することが重要で、ここに先生の大きな価値があると言えます。

生徒としても、ただ参考書や一問一答を読み進めていくよりも、テスト形式の演習で短期目標があった方が、学習のモチベーションが大きく高まるでしょう。


演習量を増やし結果を出すならDr.okke

テスト作成ツール Dr.okke(ドクターオッケ)

とはいえ、塾でテストを作って、採点して、エクセルに打ち込んで、というのはとても大変ですし、先生の個人差も出てしまいます。

そこで、参考書と合わせて簡単に良質なテストが作成で、参考書の定着度合いを客観的に確認できるテスト演習ツール「Dr.okke」をご紹介します。

Dr.okkeは、1分であらゆるテストが作成でき、問題の作成から採点、データ分析まで一連の流れをすぐに行えるため、先生方の負担を大幅に軽減しつつ、生徒に個別最適な指導を行うことができます。

生徒のレベルや目的に応じて、ランダムにテストを作成したり、自分で問題を選んでテストを作成できたりするため、手間が大きく省けます。

日本史の範囲

(出題範囲・レベル・問題数・制限時間などを柔軟に選択できる)

加えて、テストを受けた直後に自動採点で結果が表示され、それぞれの問題に、手書きの図や別解なども含めた詳しい解説も付いているため、生徒の理解が深まります。

テストの結果は瞬時に先生にも共有され、生徒の理解度を詳細に分析したり、タイムリーな声掛けを行ったりすることで、生徒もモチベーションが上がります。過去のテストのデータも自動で蓄積されていくので、保護者様への共有も簡単にできます。

また、生徒ごとに、客観的なデータが自動で蓄積されていき、対策すべき単元などが一目で分かるので、参考書の学習計画も立てやすくなります。解けていない問題のみでの出題も可能です。

到達度を可視化

(各生徒の到達度の分析や、弱点に絞った個別最適なテストの作成もできる)

実際、Dr.okkeを導入した多くの校舎で、テスト演習教材として利用いただき、成績アップの事例が続々と出ています。

Dr.okkeには、日本史の全範囲の一問一答をはじめ、すでに主要5教科+情報Ⅰも網羅されており、あらゆる参考書と併用させて演習やチェックテストを行うことが可能で

導入費用が無いため、1人からでも導入でき、現在無料トライアルも実施中です。Dr.okkeにご興味のある方はこちらのリンクからお問い合わせください。

参考書学習にお悩みの先生方は、ぜひDr.okkeの活用をご検討ください!


まとめ

本記事で紹介してきた通り、日本史には素晴らしい参考書がたくさんあるので、自分にとって本当に必要な参考書を使って理解や暗記に取り組めば、定期テスト・共通テスト・二次試験どの試験であっても、必ず点数を飛躍的に伸ばしていくことができます。

そのためにも、本文でも触れた通り、以下の日本史の勉強法の流れを意識して、自分に必要な参考書を選ぶようにしましょう。

① 歴史の流れの理解(通史)

→ 歴史の大きな流れやストーリー、出来事の間のつながりなどを理解すること

② 演習を通じた暗記

→ 覚えるべきところを、演習を通じてしっかり暗記すること

③ 受験の出題形式への慣れ

→ 共通テストや志望校の二次試験の出題形式に合わせて、実践形式の演習で形式に慣れること

また、日本史の参考書学習でよくやってしまうのが、「読んで理解しただけで、覚えた気になってしまう」という間違いです。読んで理解できることと、自分で思い出せることの間には、とても大きなギャップがあります。

わかりやすい参考書であればあるほど、読んで終わりになってしまうことが多いので、成績はアウトプットで伸びていくんだということを常に意識して、いつも自分で時代の流れや知識を思い出すクセをつけたり、演習用の問題集を活用したり、最後に紹介したDr.okkeのようなテスト演習ツールを活用したりして学習を進めていくようにしましょう。何度も言いますが、日本史では、やはり知識を定着させることがとても重要で、そのためには自力で時代の流れや知識を思い出すアウトプットが必要不可欠なのです。

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執筆者

久保山 皓平

久保山 皓平

株式会社okke代表。ラ・サール中高、東京大学工学部計数工学科卒。

財務省に勤務したのち、アメリカ・UCLAでMBAを取得し、能動的に学ぶ人を社会に増やすべく、okkeを起業。

Dr.okkeのコンテンツを作っています。

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