テスト作成ツールDr.okkeでは、中高主要5教科+情報Ⅰに対応していますが、2025年10月より、「化学計算ドリル」を提供しています。
「化学計算ドリル」は、通常の演習科目「化学」とは異なり、理論化学についての基礎的な計算問題を集中的に演習できる科目です。
高校化学・化学基礎の根幹をなす、物質量や反応式、濃度などの単元では、基礎的な概念や知識を理解し、計算などで使いこなせるようになるまで繰り返し基礎問題を解くことが重要ですが、化学の基礎問題を計算ドリル形式で特訓できる教材はあまり多くありません。
そのため、Dr.okkeの化学計算ドリルを活用いただくことも多いのですが、このたび、化学計算ドリルを活用したことで実際に化学の成績に変化が現れたかどうか、調査を実施しました。
分析の内容と結果
「化学計算ドリル」の提供を開始した2025年10月以降に、Dr.okke上で「化学計算ドリル」・「化学」のどちらの科目も利用した生徒のうち、ドリル開始前・開始後の両期間で「化学」の理論化学分野(ドリルの対応範囲)を学習した生徒17名を調査対象とし、ドリル開始前後での得点率を比較したところ、以下の結果が得られました。
期間 | 得点率 |
ドリル利用開始前 | 59.6% |
ドリル利用開始後 | 68.6% |

上記の通り、ドリル利用開始後には+9.0ポイントの向上が見られ、統計的検定においても有意な差であることが確認されました(p<0.0001)。
なお、ドリル開始前・開始後は、生徒が化学計算ドリルに初めて取り組んだ日を境目として切り分けているため、計算ドリルをある程度積み重ねた段階での得点率はさらに上がっている可能性もあります。
また、通常の化学の演習セットである「化学」の科目には、ドリルの対応範囲(理論化学)以外の全分野も含まれていますが、上記と同じ17名について、「化学計算ドリル」の対応範囲・対応範囲外に分けてこれらの得点率も同様に比較しました。
その結果、ドリル対応範囲外でも若干の得点率上昇が見られたものの、対応範囲のような統計的に有意な変化は見られず、誤差の範囲にとどまりました。
このことから、「化学」のドリル対応範囲における得点率の向上は、学年が進んだことなどの一般的な学習効果によるものではなく、「化学計算ドリル」の利用と関連性が高いと考えられます。
field | 開始前 | 開始後 | 差 | 統計的有意性 |
ドリル対応範囲 | 56.7% | 68.7% | +12.0pt | 有意(p<0.0001) |
ドリル対応範囲外 | 65.1% | 68.4% | +3.2pt | 有意差なし(p≈0.17) |

※本分析は自社サービス利用データに基づく相関分析であり、対象生徒数は同一生徒17名と限定的です。得点率向上とドリル利用の間に統計的に有意な関連は確認されましたが、他の学習要因の影響を完全に排除するものではなく、因果関係を断定するものではありません。
Dr.okke化学計算ドリルの効果考察
今回の分析により、基礎的な知識や計算特化型のドリル教材が、対応する分野の理解度向上に寄与している可能性が客観的なデータとして示されました。
理論化学の成績に伸び悩む場合には、「化学計算ドリル」のような、基礎的な問題に集中して取り組むことが、成績向上の鍵となる可能性があります。

株式会社okkeマーケティング担当。京都大学総合人間学部/人間・環境学研究科卒。
大手家電メーカーにて新規商材・ECサイト運営を担当後、若い世代の学びと成長に長期的に関われる点に惹かれokkeに入社。
好きな動物は猫とニホンザル。
